抜け毛が増えた、分け目が目立つ。
そんな変化に気づいたら、原因を一つに決めつけず、いつから、どこが変わったかを整理しましょう。
女性の抜け毛には複数の背景があり、必要な対応も異なります。
この記事では、考えられる原因と受診の目安、診察前にまとめておきたいことを紹介します。
- まずは変化の時期と場所を確認する
急に抜けるようになったのか、数か月かけて薄くなったのか。頭全体か、分け目や頭頂部か、一部分だけか。こうした違いは、皮膚科で原因を考える手がかりになります。
ただし、見た目だけで診断はできません。複数の原因が重なることもあります。「年齢のせい」「ストレスだけ」と決めつけないことが大切です。米国皮膚科学会:診断と治療
- 女性の抜け毛で考えられる主な原因
女性型脱毛症(FPHL)
分け目や頭頂部などが徐々に薄くなるタイプです。男性型脱毛症と異なり、男性ホルモンの影響は明確になっておらず、さまざまな要因が関わると考えられています。日本皮膚科学会:女性型脱毛症
休止期脱毛
出産、病気、手術、急激な減量などをきっかけに、髪の生え替わりに変化が起きて抜け毛が増えることがあります。出来事の直後ではなく、数か月たって気づく場合もあります。日本皮膚科学会・米国皮膚科学会
円形脱毛症
免疫の働きが関わる病気です。部分的に抜ける場合のほか、広い範囲に及ぶこともあります。ストレスの有無だけでは判断できません。日本皮膚科学会:原因・症状
その他
甲状腺の病気、鉄や亜鉛などの不足、薬の影響が関係する場合もあります。きつく結ぶ髪型などで引っ張られ続けることによる脱毛にも注意が必要です。日本皮膚科学会・米国皮膚科学会
- 皮膚科に相談したい変化
急に頭全体の毛が抜けてきた、毛の抜けた部分が繰り返しできる、数が増える・広がるといった場合は、早めに皮膚科へ相談しましょう。日本皮膚科学会も、円形脱毛症についてこうした変化がある場合の早期受診を勧めています。日本皮膚科学会:受診の目安
頭皮の痛み、強いかゆみ、赤みなども、抜け毛と一緒に伝えたい症状です。ゆっくりした変化でも、薄毛が進む、気になって生活に支障がある場合は、受診を検討してかまいません。米国皮膚科学会:症状
- 受診前に5分でまとめる相談メモ
診察では、経過や頭皮の状態を確認します。次の項目は、診察の説明をもとに整理した準備メモです。スマートフォンなどに短く書いておくと、相談するときに役立ちます。米国皮膚科学会:診断と治療
・いつから、急にか徐々か
・気になる場所と、広がり方
・かゆみ・痛み・赤みの有無
・数か月前からの出産、病気、手術、体重や食事の変化
・処方薬、市販薬、サプリメントの名前と使い始めた時期
お薬手帳や、以前の髪の状態がわかる写真があれば持参すると便利です。正確に思い出せない項目は空欄でかまいません。メモを完成させるために受診を遅らせる必要はありません。

- 薬の中止やサプリの追加は自己判断でしない
薬が原因かもしれないと感じても、処方薬を自己判断で中止せず、処方した医師に相談してください。急な中止が体に影響する薬もあります。米国皮膚科学会:原因
抜け毛があるだけで、特定の栄養不足とは決められません。血液検査などが必要かは、問診や診察を踏まえて判断されます。不足を確認せずに鉄や亜鉛などのサプリメントを追加すると、過剰摂取で害が出ることもあります。米国皮膚科学会:診断と治療
- まずは気づいた変化を一つ書き留める
原因を自分で当てる必要はありません。まずは「いつから、どこが、どう変わったか」を一つ書き留めてみてください。急な変化や広がる脱毛があるときは、そのメモを持って早めに皮膚科へ相談しましょう。
この記事は一般的な情報であり、個別の診断や治療に代わるものではありませんので悪しからず。

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